ISO16047のボルトの要素の計測には様々な規定や規格が指定されてます。 たとえば検査計測に使われるワッシャーについてもISOで詳細に硬度や面粗度まで規定されています。 トルクと軸力から摩擦力を割り出す計算式も公式化されています。 INSPECTproとハンドヘルドトルク/アングルセンサー、軸力センサーとともに、ISO規格を満足させるSCHATZ®特製専用ワッシャースレッジを取り付け、後は、検査するボルトを軸力計にセットし締め付けるだけで、摩擦力μtotを自動計算してグラフと数値でディスプレイに表示します。 初期設定スクリーン
ボルトスペック

拡大できます。
初期設定スクリーンで検査パラメーターやディスプレイの表示方法などを入力します。 これらの設定が以後全ての検査計測に反映されます。
検査するボルトのスペックを、ボルトスペックスクリーンのイラストの指示に従い入力します。
検査計測後の表示例
数値表示部にはトルク値(Nm)、摩擦係数μtot、軸力値(kN)が表示され、グラフはユーザーが任意に指定したX、Y軸の要素で表示されます。
上のスクリーンショットはx軸に時間、y軸に左側スケールはトルク(Nm - 青色)、右側スケールに軸力(kN‐赤色)を指定したグラフスクリーンと、下のスクリーンショットはx軸に軸力(kN)、y軸にトルク(kN)を指定したグラフショットです。
このように、解析したい目的に合わせ必要なグラフが得られます。
ディスプレイでのグラフ分析は、ユーザーが評価したい部分をタッチパネルのフィンガーエクスパンドで拡大することもできます。
testXpert®
更に詳細に分析評価するための強力なソフトウェアーがtestXpert®です。
testXpert®は強力なグラフ機能を持っています。
INSPECTproで収集されたデータを受け入れ、グラフと数値解析をユーザーの必要とする方法で、簡単に処理できます。 この摩擦力を解析することで、現在生産ラインで使用されている締め付けパラメーターが正しいかどうかの判定や、現在発生しているボルト締結の不具合の解決法を見出すことができます。
摩擦力の解析は、今までは高価で大型な精密装置が必要でしたが、INSPECTproは非常に手軽で煩雑な操作手順も必要としませんが、それでもISO16047に沿った正確な摩擦試験を実現しています。